消費電力「数十万分の一」、ハード実装の次世代ニューラルネット
スタンフォード大学の研究チームは、論理ゲートを利用してニューラル・ネットワークを構築することで、エネルギー消費量を大幅に削減する方法を発表した。最終的には「ハードウェア基盤モデル」と呼ぶものを作りたいと考えだ。
View ArticleEVバッテリー火災を封じ込め、遮熱材に米政府が6億ドル
米エネルギー省は、EVバッテリーの安全性を高める遮熱材の製造企業、アスペン・エアロゲルに巨額の融資を実施する。同社は電池セル間に配置する遮熱材を開発、新工場の建設で年間200万台分の供給体制を目指す。
View Article米国で処方急増、GLP-1薬のダイエット以外の用途とは?
糖尿病治療薬として開発されたGLP-1受容体作動薬が、減量薬として米国で人気になっている。米国の処方箋の5.4%を占めるまでに急成長。処方増加に伴い患者データの分析が進み、アルツハイマーやアルコール依存症の治療でも効果が期待されるようになった。
View Article無料イベント「U35イノベーターと考える研究者のキャリア戦略」のご案内
研究者を取り巻く環境が変化する中、研究者にはいま、新しいキャリア戦略が求められている。MITテクノロジーレビューと一般社団法人クロスユーは、次世代の研究者のキャリア戦略を考えるイベントを共同で開催する。対象は大学院生・ポスドクなど若手研究者で、参加は無料。
View Article2024年の気候シーンを振り返る:見えてきた明るい兆し
2024年の世界の温室効果ガス排出量は過去最高を記録し、さらに、観測史上最も暖かい年になる見込みだ。だが、英国で最後の石炭火力発電所の閉鎖や、電気自動車や送電網に使えるバッテリー価格の下落など明るい話題もあった。
View Articleeムック「未来のミライ」 創刊125周年記念特別号
MITテクノロジーレビュー[日本版]は、eムック Vol.68 / 2024.12をリリースした。米国版の創刊125周年を記念して「未来のミライ 次の125年を形作るもの」特集をお届けする。
View Article子どもを守って半世紀、ワクチン政策はトランプ2.0でどう動く?
世界の予防接種プログラムが50周年を迎えた。乳幼児死亡率を40%低下させ、1.5億人以上の命を救ってきた小児ワクチン接種は、現代の公衆衛生における最大の成功例の一つと言える。
View Article元ピクサーのアニメーターと オープンAI技術者が目指す 「信頼される」執事ロボット
人型ロボットの開発が膨大な資金を集め、バブルの様相を呈している。「人型」という見た目によって有用さを過剰に演出し、実際の能力とのギャップが懸念される中、新興企業のプロスパー・ロボティクス(Prosper Robotics)は、ロボットが家庭に受け入れられるために必要となる「信頼の獲得」に取り組んでいる。
View Article船舶位置データで描き出した、美しい海の地図
船舶から発信される位置情報データは、海上交通を監視して海底インターネット・ケーブルの損傷を回避したり、クジラの衝突を特定したり、水中騒音の足跡を調査したりするのにも役立っている。公開されているデータを1年分集めて地図化してみると、美しいパターンが浮かび上がった。
View Article家事ロボット、実は8割は遠隔操作 あなたは受け入れられますか?
完全な自律型ロボットではなく、単独でできない仕事は人間が遠隔操作で実行する家庭用ロボットを開発している企業がある。低賃金国の労働者がロボットを通じて遠隔地から作業をこなせるようになると、労働市場はさらに複雑になるだろう。
View Articleデータの力で世界の小麦を病害から守る、国際監視プロジェクト
深刻な小麦の病害を早期に発見・予測するプロジェクトが進んでいる。世界各地の23の組織が参加し、AIや遺伝子解析、気象予測を組み合わせ、将来起こり得るアウトブレイクを事前に政府や農家に知らせるシステムの構築を目指す。
View Articleベンツ、イケアも購入へ 世界初のグリーン鉄鋼 量産に挑むスタートアップ
スウェーデンのスタートアップ企業「ステグラ(Stegra)」は2026年、グリーン水素を使うことでCO2排出量ゼロを実現する鉄鋼の生産を開始する予定だ。すでにメルセデス・ベンツなどのメーカーに、今後5~7年で生産する予定の120万トン分の鉄鋼を販売する契約を結んでいる。
View Article「7つの失敗」で振り返る 2024年のAIシーン
2024年、目覚ましい進化を遂げたAI技術。しかし、低品質コンテンツの氾濫、フェイク画像の拡散、チャットボットの誤情報提供など、新技術の限界も次々と露呈した。進化と課題が浮き彫りになった1年を、代表的な7つの失敗事例から振り返ってみよう。
View Article「待てない」は通用するか? 性急な地球工学がはらむ危うい論理
深刻化する気候変動に対し、科学的検証を待たず独自に太陽地球工学の実験に踏み切る企業が現れている。だが、「待てない」という論理には重大な欠陥が潜む。
View Article未来の職種:糞便移植で命を守る「マイクロバイオーム・バンカー」
消化器専門医のニヒル・パイ准教授は、腸の細菌感染症の治療に役立てるために、カナダ初の小児糞便バンクを設立した。同バンクの運営と並行して経口「クラプセル」を開発しており、いずれは細菌感染症治療に利用したいと考えだ。
View Article世界最大のデジタルカメラ、 ルービン天文台が開く 宇宙の新しい窓
史上最大のデジタルカメラで3日ごとに数十億個の新しい天体を記録し、夜空全体の新たな地図を作成する望遠鏡の運用が間もなく始まる。ルービン天文台での観測により、数々の宇宙の謎が解き明かされることが期待されている。
View Articleバブル崩壊も騒がれたEV市場、2025年はどうなる?
2024年のEV市場は、伸び率が鈍化する一方、世界販売台数は1700万台を突破し、史上最高を記録した。2025年も20%増と堅調な成長が予測されるが、米国市場は次期政権次第だ。
View Article排泄物を宝の山に、循環型農業の大規模化に挑む肥料メーカー
ヒトと家畜の排泄物を安全に処理して農業向けの肥料を製造するテクノロジーは、有機廃棄物を削減すると同時に、世界の増え続ける食料需要を満たすための有効な解決策になるだろう。
View Article海運業界で見直される風力、 燃料30%節約も実現
世界の年間温室効果ガス排出量の約3%を占める海運業界において、風力は十分に活用されていない資源であり、同業界をより環境に優しい未来へ導く可能性を秘めている。
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